[My Style Color 07] グレーたなびくマーブル模様の存在感

2014.04

今月の色   レインクラウド
  その名の通り、雨の日の曇り空のような色なのでしょうか。
  雨粒のような白いドットと、もやっとグレーのたなびく表情には上品さがあり、白や木目とも相性がよさそうです。

 

 

 海外でも日本でも、家具のショールームを回っていて、多く見るようになったのが、白っぽいマーブル模様。ダイニングテーブルやサイドテーブルの天板に多用されています。素材そのものは、かっちりと硬質でつややか。表面はグレーやブラウンがうす雲のように広がる柔らかな表情。ハードとソフトの絶妙なバランスが魅力的です。

 キッチンカウンターでもマーブル模様は人気の柄。クラシックなキッチンや、木目を浮き立たせた素材感のある扉、白のキッチンなどに合わせられることが大半でした。そんなわけでマーブル模様というと、伝統的なイメージがありますが、最近はそうではないようです。テーブルの天板や小物など、スッキリとしたミニマルなフォルムで使われることが多く、クラシックどころか、むしろモダンにさえ見えます。

 ヨーロッパに行くと、大理石の建築が多く、その重厚感には圧倒されます。重く強い石。木の建築になじんだ日本ではこういったマーブルの表情を建築やインテリアに使うのは、重すぎる…と感じる人も多いかもしれません。

photo:norman copenhagen

 

    けれどもマーブル模様を生かした小物や家具なら、手軽にインテリアに品格ある表情を添えることができます。
最近見つけたのが、写真のこの時計。デンマークのメニュー社のものです。スッキリとした円。この潔いフォルムがマーブル模様をモダンに見せるポイントなのです。
photo:menu  

 

 

 さてちょっと面白いソファを見つけましたよ。オランダのモーイという、アバンギャルドなブランドからのソファですが、ちょっとマーブル模様のように見えます。ふっくらと柔らかな張り地と、石のような表情が対称的です。名前は「フレスコ」(漆喰を使った技法のフレスコから来ているよう)というそうですが、マーブル模様をインテリアに加えるアイテムとしては、とてもユニークですよね。   
photo:moooi

 

 

 空間の中にどこか品格を加えて、重心をつくってくれるマーブル模様。家具やインテリアの素材というと、どうしても木…と考えてしまいがちな日本でも、これからはちょっと注目したい表情です。

 

 

 

 
 
本間美紀プロフィール

 早稲田大学第一文学部卒業、インテリアの専門誌「室内」編集部へ入社。独立後はインテリア、キッチン、デザイン、暮らしの分野で編集執筆活動を続けています。
 自分らしい暮らしを実現した住宅や家具やインテリアの最新情報の取材に、海外から国内まで駆け回っています。
  いろんなマテリアルも大好きで、じっくり見てしまいます。
 
 最新刊 「リアルキッチン&インテリア」(小学館)   
 ブログ キッチンのこころ http://kitchen-journal.exblog.jp

 

 

 デュポン コーリアン®スタッフからひとこと

 デュポン プライベートコレクション レインクラウドも 組み合わせによってクラシカルにもモダンにも仕上がります。
 ダークブラウンの扉材とあわせて重厚感あふれるキッチンに。ステンレスやガラスとあわせて都会的な雰囲気に。
 他にも、ちょと錆びがついたような風合いの金属とあわせるとエスニックな雰囲気にも。
 どんな素材とも相性がよく、様々な表情をみせるのもコーリアン®の特長です。

 

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