楽しい展示と虹の架け橋が思い出の風景に

「はじまりは、プレゼンテーション用の建物パースの背景に書き込んだ虹でした」とおっしゃるのは大和ハウス工業株式会社の長谷川拓司氏。

今年4月に開園した保育園アートチャイルドケア東淀川には、コーリアン®で作られた虹がある。

「子どもの頃、虹の足元には宝物があると思っていました(笑)。園舎は子どもという宝物が集まり、たくさんの個性(色)が重なり合う場所。そのイメージに、虹というモチーフがぴったりでした」。

虹は、園舎に入るとすぐ目につく、玄関ホールの飾り棚にあしらわれている。ここは、園児の作品を掲示するほか、季節行事などのディスプレイが飾られる予定で、壁面には虹と同じカラーのコーリアン®の額も埋め込まれた。


トップライトのある明るい吹き抜けの下にある飾り棚。

(左)ダイヤモンドブルーの大きな額には、アートチャイルドケア東淀川のために描かれた作家による絵画作品が飾られる。(右)奥行きのある額はディスプレイ用。

「色合いはカラフルですが、ディスプレイを引き立てるよう、装飾はシンプルに。額としてあまり軽い印象にならない素材をと思い、コーリアン®を選びました」と長谷川氏。質感とともにこだわったのは、色のやわらかさだったという。

「子どもたちが長く過ごす場所ですから、刺激の強いビビッドな色合わせではなく、かわいらしさと落ち着きのあるカラーリングにしたいと思いました」。

その点、ヨーロッパのデザイナーにも支持されるコーリアン®のカラーは、要望通りだったという。

「これから先、この保育園に通う、たくさんの子どもたちにとって、この虹が園のシンボルとなり、小さな頃の思い出として、心に残ってくれるとうれしいですね」。

 

●所在地   大阪府大阪市東淀川区豊里4-3-2
●施主    アートチャイルドケア株式会社
●建物用途  認可保育所
●延床面積  983.15㎡
●竣工    2014 年2 月
●設計・施工 大和ハウス工業株式会社
●デュポン コーリアン® 加工協力 マーブル建材株式会社

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