ピサ大学附属(チサネッロ)病院の心臓血管外科では、シアター型手術室にコーリアン®を使った設備を採用しました。
設備を納入したのは、医療用設備専門で30年以上の歴史をもつ、Favero Health Projects社。選ばれた設備は、同社のコーリアン®を使った「Praxis」シリーズです。
「Praxis」は医療業界への提案として開発されたもので、カウンターのほかにドアや取っ手にもコーリアン®が使われています。おそらく、コーリアン®がこのような形で医療用設備に使われるのは初めてのことでしょう。
同社は他にも「Alien®」「Zerofire®」といったシステム収納のシリーズを展開しており、こちらの製品にもコーリアン®を採用しています。
緊急心血管検査・手術室などの高水準での滅菌が必要な環境では特に、ピサ大学附属病院が求める要求水準も高くなります。これを満たすにはFavero Health Projects社のような、医療分野における専門性が欠かせません。
医療におけるノウハウの豊富な同社は、高い衛生基準をクリアしたコーリアン®を選定しました(コーリアン®はNSF、イギリス王立公衆衛生協会(RSPH)、LGA等の各種の認証も取得しており、室内空気質に関するアメリカの環境基準「GreenGuard®」にも合格しています)。
シームレスで汚れが染み込みにくく、バクテリアや菌類を寄せつけないこと、洗浄が容易で耐久性もあり、ハードな使用状況にも耐えうる強さを持つことが、決め手になりました。
さらに、何よりも衛生的でなくてはならない環境でも、コーリアン®ならデザインにこだわることも可能です(この事例ではイタリアのTopTech社が加工を担当しました)。色やかたちも自由にデザインすることができ、親しみやすさも出すことができます。
幅広いカラーラインアップならエレガントなデザインやカスタマイズが可能であり、あらゆる什器様式において高品質な美観やカラーマッチングに加え、好感の持てる雰囲気を実現できます。デュポン™コーリアン®の本施工事例では、「コーリアン®クオリティネットワーク」に加盟しているイタリアのTop Tech Italia社が加工を担当しました。
Favero Health Projects社では、コーリアン®を使い始めてから20年以上になります。イタリアのヴェネト州を拠点とする同社は、シアター型手術室ユニットや医療施設内の家具にコーリアン®を使い、革新的で安全な、そのうえ、洗練されたデザインの製品を提供し続けています。
「Praxis」シリーズのプロジェクトも、同社の継続的な研究開発によってシアター型手術室におけるソリューションに結びつきました。ドアや取っ手にコーリアン®を使ったものから、特許申請済みのシステム収納家具まで、同社の商品群は、エレガントなデザインと高い衛生性を両立している点が特徴的です。