多摩美術大学 Tama Creative Clubワークショップ成果発表会

お待たせ致しました!前回ご紹介した多摩美術大学Tama Creative Club(TCC)のメンバーとのワークショップ。

6/29に開催した最終報告会の様子をご紹介します。

 TCCメンバーが立派なポスターまで作ってくれました!

メンバーは4/23の加工ワークショップで初めてコーリアン®に触れ、6/8の中間ミーティングでコンセプト固め。

そこから、製作期間はわずか3週間。どんな作品が完成するのか心待ちにしつつ、

学校の課題は大丈夫なのかしら…と心配しながら迎えた当日。

その作品はとても完成度の高いものでした。

 

​1:音、2:味覚、3:感情 という目には見えないものをコーリアン®という素材を通じ、

見えるものとして表現した作品。一つずつご紹介していきましょう。

 

最初はレコードです。

 

始めて「コーリアン®でレコードを。」と聞いたとき、斬新な発想にびっくりしました。

ましてやデジタル世代の学生たちが、敢えてレコードとは。

“実は身近にあるけど一般的には認知されていないコーリアン®。そしてレトロブームで

人気復活の兆しはあるものの、なかなか身近には無いレコード。これらを掛け合わせて

出来上がる作品の面白さを感じて欲しい。”というコンセプト。

カラーバリエーション豊富なコーリアン®のレコードは飾れば目にも美しく、

そして音楽も空間を構成する要素の一つととらえ、目には見えない要素にも着目したレコード。

ルーターで加工したりレーザーを使ったり。

試行錯誤の結果、まだ雑音が入る状態ではありましたが、その向こうに確実に

ヴィヴァルディの春が!

コーリアン®を通して音に触れることを体感できた気がします。
なんでも、コーリアン®の柄によって音の再現性にも違いがあるのだとか。

 

「今後レコードジャケットもコーリアン®で作ってみたい!」との声もあったので、楽しみにしたいと思います。

 

次はカトラリーと食器です。

“コーリアン®が生み出す和の食風景” をコンセプトに、お盆・お茶碗・お皿・お箸・箸置きまで。

お茶碗は金継ぎの技法をシーム接着剤で再現しています。

コーリアン®を積層し、削り出してお椀を作り、そのお椀を割る実験まで。
質感や重量感にもこだわりながら、こちらも試行錯誤の末に出来上がった作品を通して、

和の食文化の奥深さを私たちも再認識させてもらいました。この器にどんなおかず盛りつけようか。

想像するだけでワクワクします。
内装材として使用されるコーリアン®。身近にあるにもかかわらず、一般の方に知られていない

コーリアン®をもっと知って欲しい。

そんな思いをメンバーが持ってくれたことが嬉しかったです。

 

 

 

そして人工大理石と天然石の1要素を抽出して、それら素材のもつ本質と向き合うワークショップ企画。

河原で拾ってきた石。その石と同じ形をコーリアンで再現したら、重さは?質感は?

そして河原の石とコーリアン®それぞれに対してどんな印象を抱くのか。
“素材が何かを作るために使われる物理的な価値以上に、人にどのような感性的な影響を

与えられるのかについて考える”という、私たちには到底思いつかないようなコンセプト。
実際に小石と同じ形に再現したコーリアンは、想像以上に軽くてびっくり。

ほかにも、同じ色だったら?重さが同じだったら?など。“人工と自然という概念が

人の感性にもたらすものとは?” 改めて私たちも向き合うべきテーマだと思いました。
このワークショップはまだ現在進行中なので、参加されたいかたはお気に入りの小石を拾って、

是非弊社までご連絡下さい!私たちも結果を楽しみにしています。
  

 

何故コーリアン®でこの作品を作るのか。そして世の中にどう見せたいのか。

明確なコンセプトを打ちだし、プレゼンし、そして作品を制作する能力とエネルギーを

持った素敵なメンバーたち。今回我々もおおいに刺激を受けました。
真摯にコーリアン®と向き合ってくれたことに心から感謝です。
彼らの伸びしろは計り知れません。今後どんな風に成長し活躍してくれるのか、

今からとても楽しみです。

そしてコーリアン®という素材は、こんな魅力的な人々との出会いの場を作ってくれる

素材なのだと、(手前みそではありますが)コーリアン®にも感謝です。

メンバーたちの試行錯誤の様子はこちらのサイトからご覧いただけます。
https://www.notion.so/e3ed236aa6f04e4abbd1b18a6022940c?v=ca14df4acf604239be1497b9944064f1

 

 

 

YS