「人工大理石」と「人造大理石」って同じものですか?

人工大理石も人造大理石も、今は同じ意味で使われています。

人工大理石も人造大理石もほぼ同じ意味で使われます。
かつては人研ぎ石のようないわゆる人造石も含めて総称することもありましたが、現在では、一般に人工(人造)大理石といった場合、コーリアン®のような樹脂系の材料を指しています。樹脂と無機物を混ぜ、顔料で色をつけてつくりますが、これも原料となる樹脂の種類によって、主に2つの種類に分けられます。ちょっと見ただけでは、どちらかを判別するのは難しいのですが、次のような違いがあります。

ポリエステル系人工大理石

・ポリエステル系の樹脂に無機物を混ぜてつくった素材
・深みのある美観に欠ける
・一般的に紫外線等によって黄変してしまう
・汚れ落ちがアクリル系人工大理石に比べて良くない
・アクリル系人工大理石に比べて安い

 

アクリル系人工大理石

・アクリル系の樹脂がベースでつくられている素材
・ポリエステル系人工大理石に比べて加工しやすい
・耐候性・耐衝撃性にすぐれる

人工大理石の普及に伴い、ポリエステルとアクリルを混ぜたものや、ポリエステルをガラス繊維で強化したもの、樹脂の種類が異なるものなど、様々な人工大理石が開発され、流通しています。しかし、バランスよく特長を持たせた製品は、なかなかありません。
コーリアン®はアクリル系人工大理石のカテゴリーに入りますが、原料の樹脂はアクリル系の中でも「メタクリル樹脂」という、特にすぐれた特性を持つ樹脂を100%使用しています。このため、美しさ、強さ、施工性、デザイン性、メンテナンス性をバランスよく備えています。

比較項目 アクリル系 ポリエステル系
コーリアン® 一般
外観 全般に良い 樹脂そのもの
耐候性
(一部に不良)
х
加工性
デザイン性
(曲げ加工が出来ない)
耐久性 ? ?
カラーバリエーション х
メンテナンス
(一部に不良)
※当社調べ