キッチンカウンターの素材には、人工大理石とステンレス、どっちがいいんですか?

人工大理石は高級感を演出でき、インテリア性にすぐれています。キッチンカウンターに使用される一般的な素材はステンレスや人工大理石のほか、メラミンポストフォーム、天然石などがあります。素材によって、特性や加工性、耐久性、メンテナンス性などの違いがありますので、それぞれの特徴を総合的に判断してみましょう。
なお近年の傾向としては、1990年代半ばくらいまでキッチンカウンターの主流を占めていたステンレスに代わって、高級感が演出でき、インテリア性にすぐれる人工大理石が、キッチンカウンターのみならず洗面化粧台やバスタブなどの素材として、人気が高くなってきています。

 

<キッチンカウンターの主な素材の特徴>

ステンレス 鉄にニッケル等を混ぜて錆びにくくした素材。もらい錆*が起きやすい。また、加工できる形状が限られるが、耐熱性、耐水性に優れる。
天然石 大理石・御影石などの素材で、酸に弱く、汚れがしみ込みやすい。また、長いカウンターを作りにくい。硬度が高く、高級感がある。
メラミンポストフォーム 模様をつけた紙にメラミン樹脂をしみ込ませて固めた化粧板を成型し、合板に貼りあわせた素材。熱に弱く、水周りでは、はがれることもある。比較的、安価。
人工大理石

一般に樹脂と無機物を混合して作った素材をいう。白系の色でキッチンを明るくしたり、石目調で高級感を出したりと多彩な色柄が魅力。
詳細はQ1を参照 >>>

*もらい錆: 放置された金属物の錆などがステンレスの表面に付着してしまうこと。
 
 

<キッチンカウンター用材質比較(断面図)>

●ステンレス

                       ステンレス

 

Good Bad

1 耐衝撃性が高い
2 耐熱性にすぐれる
3 安心感がある
4 耐汚染性にすぐれる
5 価格が安い

1 インテリア性が乏しい
2 傷の補修不可
3 加工が自由に出来ない

 

 

 

●天然石
   隙間、もしくは巣

 

Good Bad

1 自然物ならではの深みのある美しさ
2 高級感

 

 

1 多孔質のため汚れが染み込む
2 メンテナンスが難しい
3 加工自体が難しい
4 価格が高い
5 天然大理石は酸によって大きく変色する

 

●メラミン化粧板

                     メラミン樹脂(0.5mm) 印刷シート

 

Good Bad

1 多様な色柄
2 価格が安い

 

 

1 水回りでは剥がれの心配あり
2 傷の補修不可
3 表面層が破壊されると汚れが染み込む
4 熱に弱い。火には特に弱い
5 耐衝撃性に劣る

 

●ポリエステル人工大理石

 削っても同じ面が出てくるが、            
 グラスファイバー等がさらに露出して       樹脂の海との馴染みが悪い為、隙間が存在し、 
 くるので、より汚れやすくなる。         この部分に汚れが染込む。

 

Good Bad
1 価格が安い

1 透光性が乏しく、深みのある外観が出ない
2 耐候性が悪く、黄変しやすい
3 耐汚染性・メンテナンス性に劣る
4 繋げない・曲げ加工不可など、加工性に劣る

 

 

●アクリル人工大理石(コーリアン®含む)

 

Good Bad

1 加工しやすく様々なデザインができる
2 耐衝撃性にすぐれる
3 色がはげることなく美しさが長持ちする
4 メンテナンスがしやすい

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<キッチンカウンター素材に求められる5つの特徴>

キッチンカウンターに求められる特徴は「美しさ」「強さ」「施工性」「デザイン性」「メンテナンス性」。木や天然石を「第1の素材」、ステンレスやメラミンを「第2の素材」とすると、コーリアン®はこの5つの特徴をバランスよく備えた「第3の素材」といえます。