2020.04.13 廃盤色サンプルの再活用についてご紹介します (1)
コーリアンのサンプルチップがこんな素敵なジュエリーに!
今年の1月~2月にかけてヒコ・みづのジュエリーカレッジ*¹の先生方と生徒さん達にご協力いただき、
コーリアン®のサンプルチップをジュエリー製作の授業に活用していただきました。
コーリアン®のサンプルボックスの中に入っている小さいサンプルチップ達。
ほぼ毎年新色が出るのと同時に、残念ながら廃盤となってしまう色も出てきてしまいます。
そんな廃盤色チップは建築材料としての再利用はできず、廃棄となってしまいます。
今、世の中では「脱プラ*²」が進んでいるのにサンプルチップを捨ててしまってはもったいない!
そんな廃盤色チップを活用してくださった救世主が、ヒコ・みづのジュエリーカレッジの学生さんと先生たちでした。
さかのぼること約15年前。
きっかけは、ヒコ・みづのジュエリーカレッジの学生さんが私達のショールームに足を運んでくださったことでした。
「自分が成人式に使う帯留めをコーリアン®で作ろうと考えている」
そこからヒコ・みづのジュエリースクールの講師の嶺脇先生との交流が始まりました。
その時は実習の材料にコーリアン®のサンプルを使っていただき素敵なジュエリーたちを製作していただきました。
当時製作していただいたジュエリーの一部は今も私達のショールームに飾ってあります。
実際に廃盤のサンプルチップを活用して作っていただいたジュエリー コーリアン®ニュースNo.79より
それから年月が経ちましたが、コーリアン®がつなげてくれたご縁は変わらず、
今回も嶺脇先生の授業でコーリアン®のサンプルを使っていただけることとなりました。
今回の授業でのジュエリー製作のテーマは “third luxury”。
歴史上の最初のラグジュアリーは、ザ・豪華主義。
近年、手間暇をかけた良いものが大人に人気、ということで、職人の手仕事をピックアップしたセカンドライン。
サードラグジュアリーは、年齢の若い自分たちにとっての”贅沢”とは何か、を表現する。
というコンセプトでジュエリーを製作していただきました。
コーリアン®がなぜジュエリーに適しているのか?
さて、ここまで読み進めていただいた読者の方々の中には「なぜコーリアン®をジュエリーに?」、
と思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
私もその一人でした。
コーリアン®=建築材料、として普段から慣れ親しんでいただいていると、ジュエリーはピンとこないかもしれません。
しかし、実はコーリアン®はジュエリー素材にも適している!ということを学生さん達の生の声でお届けします。
「色や柄がたくさんあることで、ジュエリーで表現できる幅が広がる。」
「番手の異なるサンドペーパーで磨くことによって、サラサラからツヤツヤまで自分が表現したい質感を再現できる。」
「リングのように毎日身に着けるものは洗えることが大事。コーリアン®は水に強く、洗えるのが良い。」
「ジュエリーは小さいからこそ、コーリアン®の適度な重さが高級感を演出してくれる。
この高級感はほかのアクリル素材ではなかなか出せない。」
「角のRをきつくしても、なかなか欠けない。自分の頭の中で思い描くジュエリーが再現できる素材だった。」
「どんな加工を施しても、なんとなく形になってしまう不思議な素材。そこが最大の良さでもあるが、難しさでもある。」
「ずっーと触っていたくなるような質感。肌に身に着けるものとして、触り心地が良いことはとても重要だった。」
本当に嬉しいお言葉、ありがとうございます。
それでは今日はここまで。
次回のブログでは実際の作品をひとつひとつご紹介させていただきます。
真四角のサンプルチップがステキなジュエリーに生まれ変わった姿をどうぞお楽しみに!
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*¹ 学校法人 水野学園 専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-29-2
フリーダイヤル:0120-00-3389(入学相談室直通)
TEL:03-3499-0300 FAX:03-3499-0359
https://www.hikohiko.jp/
*² 脱プラ
脱プラスチックの略称。
特に、プラスチックごみによる海洋汚染の深刻化を食い止めるため、レジ袋や使い捨てカップの使用をやめたり、
製品に使用するプラスチックをほかの素材に変えたりする活動を指す。