セント・パンクラス駅の新しいユーロスターチケット窓口

Corian® Supplied by CD UK for EuroStar St Pancras - by Christopher Jenner Studio, Photos by Michael Franke

コーリアン®の加工業者、 Manufacturing by Design 社は有名デザイナーとのコラボレーションで知られています。セント・パンクラス駅のユーロスターのチケット窓口の改装では、彼らのコラボレーションのリストにクリストファー・ジェンナー(Christopher Jenner) 氏が加わりました。

ジェンナー氏はユーロスターのクリエイティブ・ディレクターです。チケット窓口の改装にあたって、特注品を得意とし、品質と革新性で定評のあるManufacturing by Design 社を選定しました。

実際に材料選定を担当したのは、Manufacturing by Design 社に材料を納入しているCD (UK) Ltd社。チケット窓口に求められる耐久性と、エッジをアールに加工しなくてはならないことを考慮した結果、コーリアン®を選びました。そして、加工・施工も同社が担当しました。

指定されたかたちをつくるために、まずはいくつかのパーツに分けて型をつくり、熱をかけて曲げました。面取りをして、カウンターの複雑な形状に仕上げたものを現場で接着。サンダーをかけて、滑らかに仕上げました。

新しい窓口に使われる材質には、耐久性や加工性のほか、往来の激しい駅でも常に「白さ」を保つことができるメンテナンス性も求められました。そこで、メンテナンスが簡単で、傷やシミも簡単に落とせるコーリアン®のグレイシアホワイトになったのです。

スタンダードプレミアとビジネスプレミアの2つの窓口のリニューアルで、約47㎡のコーリアン®が使われました。

ユーロスターのクリエイティブ・ディレクターであるジェンナー氏は「コーリアン®の素材特性がそもそもセント・パンクラス駅で使うには申し分ないものでした。新しいチケット窓口は主にアール・ヌーヴォーの曲線を多用した有機的なデザインをヒントにしています。この複雑な形状を実現するという点でも、選ばれて当然の材料でした」と語っています。