[My Style Color 11] すべてを包み込む柔らかなトーン

2014.08

今月の色   ウィッチヘーゼル
  木の実のようなブラウンがやわらかにたなびく色は、とても安心感があります。
  実は日本では人気色の一つのようです。
  ウィッチヘーゼルとはアメリカで薬草としても使われる低木の名前で、現地では一般的に植えられているそうです。

 

 先日、今回取り上げている、デュポンプライベートコレクション ウィッチヘーゼル色のコーリアン®を使っている家に行く機会がありました。
 カスタムキッチンのクチーナに依頼してつくったキッチンは白。フォルムは直線的ですが、どこかクラシック感の漂うヨーロピアンなキッチン。そのワークトップがウィッチヘーゼル色でした。
 奥様はヨーロッパなど海外旅行に行くことが多く、そこで大理石やガラス、陶磁器など、さまざまな素材がインテリアの中で響き合うのを体感していました。
 キッチン本体は鏡面塗装の白。床は大理石。テーブルの天板はシカモアという白っぽい木材。空間の中でさまざまに重なり合う白という色を、うまくやわらげるのに、彼女はウィッチヘーゼルの色を加えたのでした。

 さらに印象的だったのは、お持ちの食器を置いてみたとき。写真は九谷焼の華やかな和食器です。ヨーロピアンな雰囲気の中でも、和のものがよくなじむ。これはウィッチヘーゼルのもつ穏やかな表情の力だと思いました。無垢の木のボウルやカゴなどもあいそうです。

 
   
   キッチンのワークトップとおそろいで、窓際のカウンター収納もウィッチヘーゼル。こちらには透かし編みのような磁器が飾られています。
ヨーロッパの優美な器とレースのカーテン。エレガントなアイテムの舞台としてもウィッチヘーゼルは適任のようです。

 

 私の印象では木の無垢材とも相性が良さそうと感じています。すっきりとした木目はもちろんですが、最近人気の厚い木材や、ひび割れや粗い木目を残したテクスチュアもしっとりとまとめてあげてくれそうです。

 

今回は珍しく、実例の中のコーリアン®に具体的に触れてみました。

 

 

 

 

 
 
本間美紀プロフィール

 早稲田大学第一文学部卒業、インテリアの専門誌「室内」編集部へ入社。独立後はインテリア、キッチン、デザイン、暮らしの分野で編集執筆活動を続けています。
 自分らしい暮らしを実現した住宅や家具やインテリアの最新情報の取材に、海外から国内まで駆け回っています。
  いろんなマテリアルも大好きで、じっくり見てしまいます。
 
 最新刊 「リアルキッチン&インテリア」(小学館)   
 ブログ キッチンのこころ http://kitchen-journal.exblog.jp

 

 コーリアン®スタッフからひとこと

 おさらいにはなりますが、コーリアン®の特徴は、独特の質感や色柄の豊富さの他に、
 加工がしやすいこと、メンテナンスがしやすいこと、そしてコーリアン®の中には透光性がある色もあります。
 ウィッチヘーゼルがそのひとつ。
 透光性のあるコーリアン®と光を組み合わせて、サインや光柱、光るベンチなど、その用途も広がりをみせています。
 わが社のショールームには、ほんのりと光るウィッチヘーゼルのキッチンカウンターも展示しておりますので、
 お近くの方は是非見にいらしてください!
 ショールームについて詳しくはこちら

 

◀︎Prev(My Style Color 10) ▲ My Style Color Archive   Next(My Style Color 12)▶︎