寿司バー「Haru」(ニューヨーク)

競争の激しい大都会ニューヨークのレストランシーン。そのなかでもひと際、目立つような店づくりをしようと、寿司バー「Haru」ではカウンター素材を探していました。求めていたのは、耐久性が高く、大勢が出入りし、ハードな使い方をしても清潔さとデザイン性を損なわない素材。店のコンセプトが伝わるような内装デザインを考えていたので、自由なかたちに加工できることも重要でした。

素材を選定する上では、他にもいくつかの基準がありました。
ひとつは温もりがあり、魅力的な風合いであること。業務用のような無機質な印象ではなく、やわらかい印象を与えるものが必要でした。
また、インテリアのなかでフォーカルポイントとなるような役割も期待していたため、パッと人の目を引くことも決め手のひとつ。
さらに、カラーやテクスチャーが豊富に揃い、自由にデザインできるかどうかもポイントでした。

コーリアン®はそうした数々の条件を満たし、この寿司バーのあちこちで使われました。

客席のカウンターに使われたコーリアン®は表面に、さざ波や白波が立つ急流をイメージしたパターンを彫り込みました。これに光を当てると陰影が生まれ、空間のアクセントになります。

エントランスでは、デスクにコーリアン®が使われました。裏から照明をあてることで、温もりのある魅力的な空間を演出しています。

コーリアン®を使ったカウンターを効果的に配置したインテリアは、「Haru」のダイニングシーンをスタイリッシュで他にはないものとして印象づけています。

コーリアン®は熱で曲げ加工ができます。また、裏から照明を当てると光を透かすシリーズもあり、デザインによって、いかようにも表情を変えます。ありふれた一枚の板もデザイナーの手によって、世界に一つしかない素材に生まれ変わるのです。