「まずはキッチンありきの家づくりでした」
と話してくださるTさんの新居は、変形地を巧みに生かした住まい。
プライバシーをしっかり守る外観からは想像できないほど開放感と光にあふれる室内で、もっとも条件のよい南側にキッチンがある。
コの字の壁付けキッチンにカウンターをプラスして、ゆとりある作業スペースと収納力、充実した設備を搭載したキッチンを製作したのは、創業96年の職人技で、オーダーメイドキッチンを手がける田中工藝だ。
「キッチンは家の中で一番いろいろな物を置く場所ですし、料理をするときにできるだけ無駄な動きがないよう、機能的なレイアウトや収納にしたいと思っていました」とTさん。
なんと高校生の頃から、インテリア雑誌を眺めて、理想キッチンのイメージを膨らまのせていたそう。濃色のワークトップも、当時見たキッチンの中で印象に残っていたもの。
「グレーと木目の組み合わせにしたいと決めていました。ワークトップは田中工藝さんのショールームでコーリアン®のサンプルをたくさん見せていただいて、想い描いていたイメージに合うものを見つけることができました」
というTさんが選んだのは、プライベートコレクションのラバロック。グレーの地にアンバーとゴールドの流れ模様に大小のクランチが入った表情豊かなカラーだ
「T様はキッチンに対するこだわりをしっかりお持ちで、ご要望も具体的でしたので、可能な限りその理想に近づけるように設計を吟味し、ふさわしい素材を提案しました」と田中工藝スタッフ。
今回コーディネーターとしてキッチン製作に関わった北洋交易の担当者も、ワークトップにはコーリアン®を推薦されていたそう。
「お手入れのしやすさなど使い勝手がよいことと、色柄の豊富さ。また、素材そのものだけでなく、接合に使用するシーム剤に至るまで、品質が安定していると聞いています。
T様のようにキッチンのデザインにも、機能性にもこだわりをお持ちのお客様には、コーリアン®をおすすめすることが多いですね。
今回は特に、これだけのサイズのキッチンで、コの字形であっても、目地がまったく入らずかっこよく納めることができました。T様に喜んでいただけたことが何よりです」とのこと。
実際に使用されている感想をTさんにうかがうと、「落ち着いたカラーは、調理をしているときも目に優しく、何よりお料理がおいしそうに見えます」と話してくださった。
キッチンと同素材で製作したカウンターではクッキーの型抜きをするなど、お子さんと一緒にお菓子づくりも楽しまれているそうだ。
●設計 フリーダムアーキテクツデザイン株式会社
●施工 柏倉建設株式会社
●キッチン製作 株式会社田中工藝
●協力会社 北洋交易株式会社