リトアニアの首都ビリニュスの幹線道路沿いに建つ、このホテルでは観光や出張で訪れた人々は移動の疲れを癒し、快適に過ごすことができます。その理由は、ホリデイ・イン・ホテルズがコーリアン®を使い、ゲストルームを上品で清潔にしつらえているからです。
首都ビリニュス内の商業地区に位置する、こちらのホリデイ・インでは、利用客に記憶に残るひとときを過ごしてほしいと考えました。
トップクラスの134室の改装にあたって、プロジェクトマネジメントをSpekas社のフルヴィオ・カンチェッリ(Fulvio Cancelli)氏に依頼、インテリアデザインのコンセプトはArches建築スタジオが担当しました。コーリアン®の加工はGforma社が担当しました。
このプロジェクトでは、コーリアン®と光の組み合わせ、そして、継ぎ目が見えないシームレスなラインを活かしたデザインに主眼が置かれました。
フルヴィオ・カンチェッリ氏は「利用客に、他のホテルとはまったく違うという印象を与えたいと考えていました。理想的なデザインとして、さまざまなインテリアエレメントが、リビングやバスルームから連続して流れるようにつながった一体感のあるものにしたいと考えていました。」
そこで、建築士はベッドルーム、バスルーム、そしてリビングルームの家具までをつなぐ共通の要素として、ピュアでぬくもりのある素材感のコーリアン®を使い、客室をデザインしました。
ベッドルームでは、まずヘッドボードにコーリアン®を使い、ツインベッドがフレームにつり下げられたようなデザインにしました。ベッドには、ダブルルームとしてもツインルームとしても使えるように、スライド機構が入れられています。ベッドのベース部分にもコーリアン®が使われ、ベッドサイドのテーブルにシームレスにつなげられました。
リビングルームでは冷蔵庫を置くスナックテーブルがコーリアン®でつくられ、棚やスクリーンを囲む棚までつなげました。各部屋にはスマートホームのシステムやLED照明が装備され、これもライン上につながったデザインの一部になっています。
バスルームでひと際目をひくのはシャワールームです。2枚の異なる厚みのコーリアン®でベッドルームとの間を仕切るパーティションがつくられています。透光性を高めたグレイシアアイスが使われているので、シャワールームのLED照明がつくと、厚みの薄い板の方からはシャワーを浴びている人のシルエットがうつります。同時に、シャワーが使用中であることを室内に広がる光が知らせます。
洗面台と棚にもコーリアン®が使われ、客室のデザインに見事に調和しています。
これほど多彩な家具もすべてひとつの素材で実現できることを、この事例は実証しています。